日本語

僕がタペストリーの前で一晩中座っていたあいだに、その中では稲が育ち、雲が流れていたとき (Als ich vor einem Wandteppich saß zu nächtlicher Stunde und der Reis darin wuchs und die Wolken weiterzogen)

ひとにぎりの詩がそれを求め、僕の心臓が激しく脈打ったとき (Als eine Handvoll Verse sie forderte und mein Herz klopfte bis in den Hals)

これまでの人生は間違いだったことに気づいたとき (Als ich feststellte, daß mein bisheriges Leben ein Irrtum gewesen)

アサヒ・ブルース – Asahi-Blues

内容(「BOOK」データベースより)
記憶のアクロバット、穎異のユーモア。現代ドイツ文学界を牽引する作家、マティアス・ポリティキ本邦初訳作品集。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
ポリティキ,マティアス
1955年、ドイツ・カールスルーエ生まれ。ミュンヘン大学、ウィーン大学で現代ドイツ文学を学び、ミュンヘン大学にて博士号を取得。ドイツ文献学研究所研究員を経て、1990年にフリーの作家となり、現在はハンブルクおよびミュンヘンを拠点に活動。小説、詩、エッセイ、専門書、オーディオ・ブックなど幅広い形式で作品を発表するほか、世界中を周り、多数の旅行記を著している。2000年から2005年にかけて、作家・編集者・評論家のための集会「Ohne Titel」をバイエルン州エルマウ城で開催

市川/明
大阪大学名誉教授。大阪外国語大学(現大阪大学)外国語学研究科修士課程修了。1988年大阪外国語大学外国語学部助教授。1996‐2007年同大学教授。2007‐2013年大阪大学文学研究科教授。専門はドイツ文学・演劇。ブレヒト、ハイナー・ミュラーを中心にドイツ現代演劇を研究。NHKラジオドイツ語講座の講師を長らく務めたほか、多くのドイツ演劇を翻訳し、関西で上演し続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(c) Miyuki Nishimura / Goethe-Institut Osaka

僕の酒は悲しい (Mein Sake ist traurig)

カラスども (Die Raben)

男と木 (Der Mann und der Baum)

五時の失望 (Fünf-Uhr-Enttäuschung)

九月の午後の偉大な無 (Das große Nichts am Nachmittag im September)